3月11日の太陽
今日は朝からいい天気。






10年前のこの日、前の勤務校の卒業式だった。九州新幹線がすぐ横を通る学校だったので、その話題でも盛り上がっていた。卒業式の司会なので、緊張しながら準備を進め、やっと終わってほっとした。後片付けを済ませてほっとして職員室に戻ってきた。すると、職員室の中が異様な感じだった。テレビの前にみんなが集まって、シンとしていた。何だろうと思って画面を見ると、津波が次々と田んぼをのみ込み、道に迫り、家や車を飲み込んでいく。言葉もなかった。その日の打ち上げは中止になり、家に帰った。その後の数日はまるで夢の中のようだった。実感はわかないが、恐ろしさは伝わってくる。
それから5年後。熊本地震が起こった。すさまじい揺れに、やっと地震の恐ろしさが実感できた。津波がなかっただけでもありがたいと思わなければいけないと、嫁さんと何度も話したのを思い出す。地震後の後始末の大変さ。地域のつながりの大切さ。そして、別れの悲しさ。いくつもの思い出が残っている。
日本に住む限りは、自然災害から逃れることはできはしない。昔からここで暮らしてきた、知恵を生かして乗り切るしかない。
地震発生の時刻に鳴り響くサイレン。畑の中での一分間の黙祷だった。
今日の太陽は、黒点群も2つは見えていて、まずまずの太陽面だった。プロミネンスも中中だ。






by astrokcao
| 2021-03-11 18:34
| 太陽写真
|
Comments(0)