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お手軽天体写真

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1月1日のオリオン

昨夜は本当にきれいに晴れたので、夕方から屋上の準備をして待っていた。

屋上のパソコンはCore 2 Quad Q6600で、IDEハードディスクという代物だ。起動が遅いのがいやで、手元に転がっていたMiniITXのMINIXというPCを持ち上げて交換してみた。いろいろと設定をして自動導入もステラナビゲーター11からできるようになり、冷却CCDや冷却C-MOS、EOSユーティリティ、β-sgr等各種ソフトやドライバーをインストールして動作確認まで済ませておいた。ずいぶんと小さくなったので、屋上のスチールロッカーがすっきりとして喜んでしたのだが・・・

この日はイプシロン180EDにクワッドバンドパスフィルターをつけてASI294MC-PROで長時間露出に挑戦する予定だった。空が明るい内に月を撮ったり金星に向けたりしながら、およそのピント出しを済ませ、自動導入の精度の確認などをしながら暗くなるのを待つ。途中夕食を食べたりしながら21時前には屋上に戻った。

早速ピント出しをかねてスバルに向けて見た。PHD2の準備をしていくが、なんだかガイドが安定しない。今回は赤緯も赤経もどちらも暴れる。なんとかパラメーターをいじくったり、バランスを取り直してみたりしたが、あまりうまくいかない。

それでもSharpcapture3.2で撮影を始めて見たのだが、変なノイズが入ってうまくいかない。ASICAPを使うとノイズは入らないので、カメラの故障というわけではなさそうだ。結局パソコンの問題のような気がして、6Dに変更して撮影再開。

6Dと180EDの組み合わせでは、ISO1600で30秒露出が限界だったのだが、QBPフィルターを使うとISO800で3分露出は余裕だった。5分ぐらいいけそうな勢いだ。しかし、ここで雲が一気に広がり終了。

ガイドの調子も悪いので、すべての装置を外して点検。赤道儀の回転の具合がちょっとおかしいので、早回しで90度ほど動かしてあたりのいい場所に移動させると、スムーズに動くようになった。

結局この一枚だけの結果だが、QBPフィルターは明るい光学系で比較的明るい対象を選べば、いい結果が出そうである。次の機会にしっかりと追い込んでみたい。

M42付近 ISO800 3分露出 ε-180ED QBPフィルター キャノン6D(HKIR改) Photoshop2020で処理
1月1日のオリオン_e0174091_13133777.jpg




by astrokcao | 2020-01-02 13:13 | 天体写真 | Comments(0)

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