カートンミニロク改造記
今日も雨。早朝少し晴れ間が出て期待するが、程なく曇って雨になった。仕方がないので、昨日から取り組んでいる赤道儀の改造の続きをやることにした。
先日、大学時代の還暦同窓会を泊まり込みで行ったのだが、そのとき30年ぶりで会った友から送ってきた。「俺の一押しだ!わざわざ福岡の田舎から奈良の蔵本まで試飲に行って納得して買ってるんだ。旨いぞ-!」と自慢したので、「本当かい?どうだかね?」と返したら、「そんなに言うなら送ってやるから飲んでみろ!!絶対旨いって!!!」。しかし、その晩はとことん飲んだので、どこまでが本当でどこからが夢の中なのかがよく分からない。しかし、本当に送ってきた。飲んでみると馬鹿に旨い。まいったな。仕方がないので、返礼として私の今月分の割り当てだった「田酒」を送ってしまった。さて、反応はどうだろう。
先日、天文台の観測室に置いていたビクセンのSP赤道儀を持ち帰ってきたので、現在手軽に使える赤道儀が置いてない状態である。SP赤道儀が観測室の隅に置いてあると、標準レンズでちょっと撮影するにはなかなか便利だった。昔のミザールP-100型10cm反射赤道儀のピラー部分に取り付けておいていたので、ちょっと移動させるとすぐに使える手軽さが好評だった。
そこで、天文台を見渡してみると赤道儀はごろごろしているのだが、小さくて手軽な電動赤道儀という条件を満たすのは少ない。そのときひらめいたのが30年間以上放置されてきた、カートンのミニロクEX赤道儀だ。取り出して、しっかりと観察してみるとウォームギヤの取り付け部分に、二つ3mmほどのねじが取り付けてある。取り外してみると、ただの飾りねじである。そこで、今までオークションで収集してきたがらくたの出番である。ビクセンの6ピンモーターのモーターを取り外して、外のケースに4つの穴を開けた。2つはねじ止め用。残りの二つはドライバーを差し込むためのものだ。ギヤのかみ合わせを見ながら少し厚さを調節し、ワッシャーをスペーサーとした。とりあえず組み上げて動かしてみたが、一応動いているようだ。
ウェブで調べてみると、この赤道儀のウォームホイールの歯数は144枚ということなので、ビクセンのMD6でそのまま使えるはずだ。赤径の軸もビクセンと同じだったので、ギヤもそのまま使える。なかなかスマートにまとまったと思う。
ピーラーヘッドへの取り付けも、ほぼ同じ大きさだったので、少し無理矢理押し込んで固定ねじでねじ込んで完成。
あとは、天気のいい日にきちんと追尾することを確認して終了だ。鏡筒バンドの上にカメラねじがつけてあるので、ここに雲台をつければ星野写真も簡単に撮れるかな。
おまけはお酒の写真。奈良の「春鹿」純米大吟醸
だが、電話で清酒談義をするようになって、なかなかだ。やはり持つべきものは友かな。
by astrokcao
| 2015-09-02 18:28
| 機材
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